top of page

Kindai Univ.

Architectural Planning Lab.

logo

Project.14

AAVS TAIWAN 2024

AAschool Workshop in Taiwan

AAVS.jpg

Workshop / Taiwan / 2024

2024年8月12日から25日にかけて、近畿大学の学生4名が逢甲大学と合同で開催されたAA Visiting School台湾「Urbanity from the Ocean: Invisible Cities」に参加し、私もゲストチューターとして参加した。このワークショップは、Architectural Association School of Architecture(AAスクール)が主催し、学生が現地の文化や自然環境を探求し、建築的視点から地域を理解するための貴重な学びの場となった。参加者は、AAスクールの講師、文化人類学 者、映像作家から指導を受け、台湾東海岸をフィールドワークし、その風景や文化、社会的背景を建築的に捉えた3分間の映像作品を制作し た。この過程を通じて、学生たちは現地の環境を多面的に理解し、建築デザインの新たな表現手法を学んだ。

AAVS1.jpg

プログラムの主題と目的

ワークショップのテーマである「海からの都市性:見えない都市」は、都市と海との関係性に着目し、移動と定住の境界が形成する都市空 間を探ることを目的としていた。特に、台湾東海岸の風光明媚な景観の背後に隠された歴史的な対立や社会的な矛盾に注目し、それらを建築的な視点で分析し、表現することが中心課題であった。台湾東海岸は、太平洋に面し、高い山々と豊かな自然環境に囲まれている一方で、 軍事基地やデータセンターといった現代的なインフラも存在している。このように複雑な地政 学的背景を持つ地域特性を学生たちがどのように解釈し、映像として表現するかが、本ワークショップの大きな挑戦であった。

AAVS5.jpg

プログラムの進行と活動内容

ワークショップは、参加者によるフィールドワークとグループ作業を軸に進行した。8月12日に宜蘭市に集合し、蘭陽博物館や頭城海底ケーブル基地などを訪問した。学生たちは、それぞれの場所で観察を行い、地域の特性や歴史的背景を学んだ。

AAVS2.jpg

8月13日から15日には、南方澳漁港 や宜蘭伝統工芸センターなど、地域の生活文化や産業に焦点を当てた見学を行い、現地の専門家によるレクチャーを受けることで、地域理解を深めた。

AAVS4.jpg

また、各日の夕方から深夜にかけてはグループディスカッションを行い、フィールドワークで得た情報をもとに、映像制作に向けた アイデアを共有し、編集作業を進めた。

AAVS6.jpg

8月16日には新城郷に移動し、文化商業施設「山海百貨」にて中間講評が行われ、映像作品を発表し、講師陣からフィードバックを受けた。

AAVS7.jpg

さらに、8月16日から8月17日までは新城郷で、8月18日から21日には花蓮市でフィールドワークを行い、学生たちは自由に調査を進め、 撮影した映像をグループごとにまとめた。

AAVS8.jpg

花蓮市では日本移民村や馬太鞍湿地、光復砂糖工場などの訪問を通じて、学生たちは地域の歴史や環境を観察し、それを映像として表現した。

AAVS9.jpg

そして、8月22日には花蓮市内のRe:baseにて最終講評が行われ、各グループが制作した映像作品を発表した。その後、8月24日には花蓮文創園区にて作品展が開かれ、一般来場者にも公開された。

AAVS10.jpg
bottom of page