Project.6
Koyasan FUTURE
高野山未来計画「Abarakakya」

City planning / 2018 / KOYASAN
Award: KINDAITEN Top10
仏教の世界を身近に体感できる都市として評価が高く年間200 万人の参詣客が世界から訪れるが、交通の発達により参道を歩かない観光客が増え、滞在時間は短く、奥深い密教文化を十分に理解できない状況である。その要因の一つとして、文化遺産の周囲にある駐車場等が文化的景観の魅力を損ねていることが挙げられる。そこで、参道沿いに点在する老朽化した公共施設の再編を通じて、人々が世代や出自を超えて交感し、高野山の文化を受け継いでゆく拠点となる空間を再構築する。

180 の町石が並ぶ表参道「町石道」に沿ってお参りすると「両界曼荼羅」の世界観を現実の世界で体感できるという高野山の都市構造を念頭に、町石道に沿って5つのまち歩き拠点を設ける。五つの拠点の空間デザインには、町石道に100M 毎に建つ「町石」の形に表現されている「五大〈地・水・火・風・空〉」の要素を表現する。

Maison “地”
地神・高野七弁天を前に「大地の恵を戴く」精進カフェ。児童公園・公民館・空き地の一帯をまち歩きの拠点にする。

Maison “水”
聖域・壇上伽藍を前に「清水で整う」屋外休息空間。壇上伽藍前の駐車場を人のための広場にする。

Maison “火”
金剛峯寺を前に「活発な火に集う」交流空間。広場整備 + 高校•大学/ 霊宝館新館/ 役場・診療所の複合化。

Maison “風”
金輪塔を前に「風を感じる」半屋外瞑想空間。児童公園の一部を瞑想ワークショップ空間にする。

Maison “空”
奥之院を前に「虚空を感じる」瞑想空間・精進カフェ。老朽化した観光センターを建て替えてまち歩きの拠点を作る。
Presentation sheet

Presentation / 2019.3.7
2019月3月7日、高野町役場にてパネルや建築模型を用いて町長に発表し、意見交換を行った。また、同年7月19日、高野山ロータリーク ラブの例会にて会員らに発表し、意見交換を行った。

Exhibition / 2019.3.7~4.25
2019年4月14日(日)、和歌山県高野町の高野山観光情報センターにおいて作品を高野町の住民らに発表し、意見交換を行った。なお、同年3月7日(木)から4月25日(木)まで、パネルや建築模型を展示した。
Link